SAFETY & ENVIRONMENT ACTIVITIES
環境安全活動
本船の環境安全活動
1. 安全に関するGeneral Comment
当社が運用管理する「ちきゅう」においては、全乗組員の健康と安全に加えてRigの安全操業を達成するとともに、環境安全活動を高度なレベルで維持・改善することで、顧客の求める高品質のサービスを提供していくことが、HSQE MSのGoal(目的)であると認識しています。
そのGoal達成のために、当社では全ての従業員に対して、安全と環境に関わる危険要素が適切に管理されていないと認識した場合には、作業をまずは一旦ストップし、危険要素を除去するためのHSQE上の対策を求める権限を与えています。
2. Safety Officerの配員
当社が運用管理する「ちきゅう」では、専属の安全担当職員(Safety Officer)を2名配員しており、日々の見回りや乗組員の安全作業への意識啓発の取り組みに従事しています。
環境安全活動に特化した職務を設けることで、陸上の安全管理部門との連携もより深まり、現場における安全管理を強力に推進しています。
3. 各種Safety Meeting
当社が運用管理する「ちきゅう」では、毎日の作業開始前/終了時にミーティングを開いているほか、隔週で全乗組員対象の安全教育的な側面を持つGeneral Safety Meetingを実施するとともに、安全担当職員のリーダーシップのもと部門毎の業務特性を考慮した安全ミーティングも実施しています。
4. Area Inspection
当社が運用管理する「ちきゅう」では、船内を12区画に分けて毎週1区画ずつ、OIM・船長・機関長・無線技士・安全担当職員2名による巡視を実施しています。
危険な状況や不具合箇所が無いかどうかといった確認はもとより、整理整頓状況の確認も行い、より安全な作業環境の維持に努めています。
5. Task Based Risk Assessment (TBRA)
当社が運用管理する「ちきゅう」では、様々な作業を実施する前に、専用記入シートを用いてTask Based Risk Assessment (TBRA)と称する当該作業に伴う危険要素の洗い出しと、危険要素の低減に必要な対策の確認を行うこととしており、これにより、職長・作業メンバー間で情報共有したうえで実作業にあたる仕組みを構築しています。
6. Permit to work (PTW), Isolation
当社が運用管理する「ちきゅう」において火気作業、高所作業、高電圧作業、機械的・電気的な隔絶(Isolation)が必要な作業を実施する場合には、必ず上記5.のTBRAを行い、区画責任者・船長・OIMのPermit To Workと称するフォーマットを活用して承認を得たうえで作業を実施しています。
多数の部門が協働している「ちきゅう」において機械的・電気的な隔絶(Isolation)が必要な作業を実施する場合には、物理的な隔絶手段に加えて、Isolation Certificateと呼ばれる複写書式を用いることにより、Isolation実施者・作業者・区画責任者・船橋の間で確実な情報共有及び多重管理を実施することで、誤作動などによる事故防止に努めています。
7.HUNS System
HUNS Systemとは、日々の作業を通してIncidentに至る手前の大小様々な気付きを乗組員間で積極的に情報共有して改善していく仕組みであり、毎日20~40件の報告が乗組員間で共有されています。
HUNSとはHazard, Unsafe act, Near miss, Safety act/observationの頭文字を取ったものであり、このうちのSafety act/observationには模範的な行動・作業プロセスを情報共有することも含めています。この仕組みの運用は、乗組員の安全意識の啓発にも大きく寄与しています。
本社の環境安全活動
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本社において安全衛生委員会を毎月開催し、本社内従事者の安全と健康を確保し、快適な職場環境を形成するための協議・検討を行って、必要と思われる改善策等を決定し、実施しています。
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当社の健康・安全・品質保持・環境保全に影響を及ぼす事故等が発生した場合には、直ちに本社経営陣および主要部署長をメンバーとする緊急対策本部を立ち上げて、対応策等について協議することとしています。